節税に役立てたい!雨漏り修理の費用は経費に計上できるの?

雨漏り修理を専門業者に依頼すると、少なからず費用がかかるもの。経営者であれば「この費用を確定申告で経費として計上すれば、所得税を安くできる」とお考えかもしれません。しかし、場合によっては修理費を経費として計上できないこともあるので注意が必要です。ここでは、雨漏り修理費の税務申告についてご説明します。


1.雨漏り修理の費用は「修繕費」それとも「資本的支出」?

雨漏り修理に支払った費用は、不動産を守るための必要経費と考えるのが一般的です。確定申告にあたって、多ければ数百万にのぼる金額を「修繕費」として経費に計上すれば、それだけ事業所得(事業収入-必要経費)が減って所得税を安く抑えることができます。
しかし、こうした申告に対して、税務署から「これは経費ではなく資本的支出に該当します」と指摘を受けることがあります。

2.「修繕費」と「資本的支出」はどう違う?

では、修繕費と資本的支出はどう違うのでしょうか。国税庁の定義をみてみましょう。
修繕費=固定資産の修理・改良などのために支出した金額のうち、当該固定資産の通常の維持管理のため、または原状回復のために要したと認められる部分の金額
資本的支出=固定資産の修理・改良などのために支出した金額のうち、当該固定資産の価値を高め、またはその耐久性を増すこととなると認められる部分に対応する金額
同じ支出であっても、住宅など固定資産の価値を維持・回復するためであれば「修繕費」であり、資産価値を高めるためであれば「資本的支出」に該当することになります。つまり、雨漏りした箇所を修理して健全な状況に戻すだけなら「修繕費」となりますが、防水処理を施したり、屋根全体をふき替えたり、あるいは屋根材を高品質なものに取り換えるなどして、建物全体の寿命を延ばした場合には、資産価値向上のため「資本的支出」とみなされる、というわけです。

3.「修繕費」と「資本的支出」の税務処理の違い

このように、雨漏り修理の費用が「修繕費」に当たるか、それとも「資本的支出」に当たるかは、金額の大小ではなく、修理の目的によって異なります。

修繕費として認められれば単年度に経費として一括計上して節税できますが、資本的支出とみなされると減価償却資産として耐用年数にわたって費用計上されることになり、節税効果は薄くなります。
雨漏り修理の費用が必要経費となるか、それとも資本的支出となるか、その違いがご理解いただけたでしょうか。両者の定義をしっかりと理解し、区分を明確にして計上、申告することで、想定外の納税が起こらないように気をつけましょう。

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